(日銀レビュー)証券会社による国債マーケットメイクビジネスの動向
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証券会社は、本邦国債市場において投資家の売買ニーズを仲介するマーケットメイク機能を担っており、その過程で自身が負う金利リスクを管理しつつ、仲介に伴う収益を得ている。本稿では、証券会社がマーケットメイク機能を担うにあたって内部的に意識している要因(バランスシート規模、金利リスク量、収益等)の動向を整理し、同要因が国債市場の流動性に与える影響について、ケース・スタディも交えて論考を行う。一般的に、市場環境が落ち着いている通常時は、証券会社のリスク管理上の要因が国債市場の流動性に大きな影響を及ぼすことは少ないが、2025年4月の相場急変動局面においては、証券会社の追加的なリスクテイク姿勢の慎重化が、ビッド・アスク・スプレッド拡大の一因となった可能性がある。今後も、マーケットメイクビジネスの動向については理解を深めていくことが重要である。
日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。
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